インタビュー事例紹介 vol.2
「BeRealって何がすごいの?Z世代を理解するヒント」
~BeReal:身近な友達同士で、気軽に等身大の自分を見せるSNS~
パイルアップ株式会社(本社:東京都渋谷区南平台町16-25 養命酒ビル11F 代表: 高田 歩)は、自社が運営する会員ネットワーク「SOLPANEL(ソルパネ)」及び、独自のネットワークを通じて、インタビューを実施しました。
- インタビュー調査を実施するにあたり、目的に合った対象者を探し出し、選定する作業は苦労が絶えません。
- 当社には適切な対象者を集め、選定するノウハウがあり、それを可能にする人的ネットワークがあります。当社はそれらを用いて、目的に合致する、信頼できる対象者をリクルートすることが可能です。
- 今後も様々な方のインタビューを予定しています。企業のマーケティング課題に沿った対象者を集められるよう、引き続き取り組んで参ります。
インタビュー事例紹介 vol.2:BeRealガチ勢インタビュー

某体育大学体育学部1年生の3名
(右)Yさん
小学生からバスケットボールを始め、今は地元クラブチームで小学生のコーチをしている。
趣味は友達とカードゲームをすること。将来は体育教師を目指している。
(中央)Aさん
中高とバレーボールに打ち込み、将来は体育教師かバレーボールのコーチを目指している。
食べることと寝ることが大好き。休日は居酒屋でアルバイトをしている。
(左)R さん
同じく中高とバレーボールに打ち込み、将来は体育教師かトレーナーか警備関係の仕事を目指している。
ディズニーとショッピングが大好き。現在、地域のバレーチームのお手伝いもしている。
2020年にフランスでリリースされた、大学生や高校生を中心としたZ世代に大流行している新世代SNSアプリ。 「飾らない自分」をユーザー同志でシェアするための写真投稿アプリで、「フィルターや編集機能が使えない」、「ランダムに1日1回通知が届く」、「通知が届いてから2分以内に投稿しなければならない」、「自分が投稿しないと友人の投稿が見られない」などの特徴がある。
また他のSNSに見られる「フォロワー」や「いいね」の数値表示もなく、親しい友人同志で気楽に楽しめるSNSとして、今若者の間で人気を集めている。
飾らない日常をリアルな友人と共有して楽しむ 新世代SNSアプリ「BeReal」

本日はお集まりいただきありがとうございます。
まず始めに、皆さんが「BeReal」を使い始めたきっかけと、いつから使いはじめたか教えていただけますか?
Yさん:わたしは高校生のときアルバイト先の先輩が使っていて、自分も始めてみようかなと。使い始めたのは、1年半くらい前ですね。
Aさん:わたしも高校生のときです。同級生に進められて使い始めました。
R さん:わたしも使い始めたのは高校生のときで、教えてくれたのは中学時代の友達でした。
- 皆さん高校生の頃からということで、使い始めた時期は一緒なんですね。毎日使っていますか?
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Yさん:はい!使い始めてから1年以上、1日も欠かさず投稿してます。
Aさん:わたしも。今日はまだ通知がきてないから、今もドキドキしてます……。
R さん:わたしも暇さえあれば見てる感じで、毎日触ってますね。
- 「BeReal」のどんなところが楽しいですか?
-
Yさん:友達が今何してるのか、みんなの状況を写真で見て把握できるのが楽しいです。いつ通知がくるかわからないから、そのドキドキ感もたまらないですね。
Aさん:私は、通知がきたら、授業中とかでも先生にバレないように頑張って撮るのが楽しいです。いかにバレずに撮影するか、みたいな(笑)。
R さん:わかる!背徳感も感じて楽しい(笑)。

授業中に暇だったので全員で同じ顔してみた写真 - XやInstagramなど他のSNSと違って、BeRealはフレンドにしか公開されないのですか?
-
Aさん:いえ、フレンドのフレンドまで公開されます。自分のフレンドと繋がっている人の投稿も見れるし、逆に自分の投稿も閲覧可能になる感じです。でも、フレンド以外の投稿にはわざわざリアクションしたりはしませんね。
- フレンドのフレンドとも繋がったりなど、BeRealで交流の幅を広げたりはしていますか?
-
3名:しないです!BeReal上でまだ繋がっていなかった友人がフレンドのフレンドにいたら追加することはあるけど、リアルな知り合いでなければ繋がらない!
- ちなみにどんな写真を投稿をしていますか?
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R さん:基本的には自撮りです。内カメラと外カメラ両方セットで上げることしかできないので、それぞれのカメラで撮影した写真を同時に投稿する感じですね。例えば内カメラで自撮りすると、その2秒後くらいに外カメラが立ち上がるので風景を撮ったりすることもあります。通知が来たら2分以内に投稿しなくちゃいけないので、急いで撮って、急いであげる感じ。
- 通知のタイミングで撮影したものしか投稿できないのでしょうか?
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3人:そうです!
- 例えば、事前に撮影してあった写真を投稿しようとしても、それはできないと…?写真フォルダにアクセスできないということでしょうか?
-
R さん:はい。アプリを起動するとカメラが立ち上がるので、そのタイミングで新たに撮影したものしか投稿できないです。
- なるほど。では、投稿するとき画像だけでなくコメントもつけたりしますか?例えば「今、授業中です」とか。
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授業中にBeRealが来て撮った写真 Yさん:そうです、そうです。写真とコメントで、今何してるのか具体的にわかるようにしてます。
Aさん:最大で3枚まで投稿できるから、友達と一緒にいるときは外カメラで撮ってもらったり、自分が撮ってあげたりもします。協力して時間内にやり遂げるのもミッションみたいで楽しいですよ。
- 写真は3枚までという制限があるんですね。
-
R さん:通知がきたときだったら3枚まで撮れます。でも通知を逃しちゃうと、1枚しか投稿できないんです。だからみんな通知がきたときにがんばって撮るんですよ、たくさんアップしたいから。
- 1日1回の通知を逃してしまっても、1枚だけ投稿できるんですね。
-
Aさん:できます、自分の好きなタイミングで。でもできれば多く投稿したいですね。
R さん:あと通知を逃しても、友達にメンションしてもらえば復活できる、という機能もあるんです。通知を逃してしまったら、メンションをお願いしてチャンスを取り戻してます。
- 自撮り以外にはどんなものを投稿していますか?
-
Yさん:BTS機能*というのがあって、5秒くらいの短い動画が撮れるんです。それを使って、動きのあるシーンを撮ったりもしますね。
Aさん:私はこの前、柔道の投げ技をしている瞬間を友達と撮りました。他にはみんなで組体操して、その様子を投稿したこともあります。
R さん:いかに面白い投稿ができるかが大事なので、BTS機能*でスマホを投げて撮るのも流行っています。「投げリアル」といって、スマホが宙に浮いて画面がぐるぐる回っている状態から、最後に自分が写ってカシャッと。失敗率高いですけど、面白い動画になるし、上手く撮れたらテンション上がりますね。【BTS機能とは】撮影の舞台裏を見せるための動画投稿機能のことです。写真撮影の数秒前の様子を動画で共有し、よりリアルな日常を共有することが可能になります。

柔道の授業で背負い投げを勉強してBTS使って撮った写真 - 写真を撮る時間が2分と短いですよね。焦って失敗した経験はありますか?
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Yさん:友達がお風呂に入っているときに通知がきて、BTS機能*オンのまま撮影ちゃったんです!BTS機能*をオンにすると、シャッターボタンを押す5秒くらい前から撮影が始まっちゃうので、裸が写りこんだ短い動画を投稿してしまったことがあって…。でもその子は異性のフレンドがいなかったし、投稿に気づいた友達が知らせてあげて、すぐに削除して事なきを得たみたいです。
- それは良かった!投稿は削除することができるんですね。
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Yさん:できます。でも削除する前にフレンドのフレンドまで見られちゃう可能性はあるし、削除するとその日の友達の投稿が見られなくなるので、失敗は致命傷なんです。
R さん:でも、2分しかないから焦っちゃうんですよね。
Aさん:高校生のとき、体育祭の練習をサボって、ディズニーに遊びにいってることがバレた友達がいました。通知がきたから「撮らなきゃ!」と焦ったんでしょうね。みんな怒って、しばらく気まずい空気になりましたよ。
- BeRealで嘘がバレるリスクもあるんですね(笑)。
-
Yさん:そういえば彼氏の浮気がわかったこともありました!女の人と写ってて、最初は「お姉ちゃんいるって言ってたから、お姉ちゃんかな?」と思ったんですけど、浮気相手だった……。
Aさん:ほんとに!? でもまぁ早めにわかって良かったよ、そんな男。
- いろいろなエピソードありがとうございます。ところでみなさん、BeReal以外にもSNSは使ってますか?
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R さん:Instagramは暇さえあれば見る感じです。XやTikTokは見る専門で、発信はまったくしませんね。
Yさん:わたしも同じです。Xは有名人の出没情報とか、推しのタレントの情報を得るためだけに見る感じで。
Aさん:わたしもXはほとんど見ないですね。リアルな繋がりもないですし。あ、地震があったときだけ見ます。
- Xはほとんど使わないんですね。ちなみにBeRealとInstagramの使い分けって、どうされていますか?
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朝BeRealが来て登校中に撮った写真 Aさん:BeRealは「今」で、Instagramは「思い出」を投稿する感じですね。
Yさん:BeRealがなかった頃は、何でもInstagramにアップしていました。でもBeRealを使い始めてからは、たしかに「今」と「過去」で使い分けている気がします。
R さん:例えばディズニーに遊びに行ったら、後日まとめてInstagramに写真をアップします。BeRealは1日で投稿が消えちゃうけど、Instagramはストーリーは別として削除するまで残るので、思い出のアルバムを作っていく感じです。
- SNSではBeRealを1番使用している感じですね。1日どのくらいの時間を費やしていますか?
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Yさん:スクリーンタイムを見ればわかります。わたしは、今日は…(スクリーンタイムを見て)22分です。
Aさん:わたしも20分くらい。
R さん:わたしも同じくらいです。40分見てる日があるけど、何でそんなに長い時間見てたんだろう…?
- 意外と短いですね。
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R さん:たしかにしょっちゅう見てるんですけど、1回1回の時間は短いです。見て、リアクションして閉じる。その繰り返しなので。
Aさん:リアルなフレンドの投稿だけなので、人数も限られてますしね。
- ちなみにみなさん、フレンドはどのくらいいますか?
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Yさん:わたしは60人くらいです。
Aさん:わたしも50人ちょっとかな。中高の友達と、大学の友達がほとんどです。
R さん:実際の友達の数とほとんど変わらないから、そこまで多くはないですね。

- BeRealは不特定多数の投稿を見るわけではないので、SNS中毒にならずちょうどいいかもしれないですね。
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R さん:いや、中毒ですよ(笑)。
Aさん:通知が来るまで、毎日気が気じゃないです。昼寝もできないし、朝も通知音で飛び起きたりしてます。
Yさん:通知がいつくるかわからないので、夜遅くまでこない日はずっとドキドキしてるんです。そういう意味では中毒ですよね。授業も頭に入ってこなかったりしますし。
- でもそれがまた楽しい?
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Yさん:そうなんです。通知がきたら「きた!」って興奮して、ワクワクします。
Aさん:投稿にリアクションがきたら、さらにうれしいですしね。友達の投稿に、自分の写真を送ってリアクションすることもできるんですけど、そんなやりとりもまた楽しいです。
R さん:1日1回の投稿に賭けてるので、その希少価値感もいいのかもしれません。もう今の生活に欠かせないし、SNSの中ではBeRealが1番楽しいです!

みんなでコンビニでアイスとか買った時の写真 
みんなでUNOしてる時に記録に残したくて撮った写真